日本の南に位置する九州では豪雨被害が尋常ではない状況をテレビから流れている。
東日本大震災の教訓から、電気のコンセント差込口を床から高い位置にするなど建築上の配慮が求められているが、現実的には床下に電話やパソコン関係のケーブルを通している事業所が多く、
通信手段の他、電気といったライフラインに大きな影響を及ぼす結果に。
災害時には「連絡手段」が途絶えることにより第二、第三の被害へ拡大していく事が言われているが
なかなか改善されない現実がある。
ニュースでは、行方不明者や、お亡くなりになった方についての報道が。
北海道は比較的災害発生が少ないため、危機管理意識が都道府県の中でも低いとされている。
去る7月1日深夜における胆振地方を発信源とした地震では、職員に聞いたところ、当時、
揺れた時間が少なかった事もあり
その間、何もせず、否、何もできずに揺れが収まるのを待っていた方がほとんどだった。
さらには、震度3で気づかず熟睡していた者も。
もしもこれがさらに大きな揺れだった場合、被害が拡大してしまう恐れがあるだろう。
来
る、9月1日に北海道シェイクアウト訓練というのが予定されています。
当施設もそれに参加を計画しています。
また、当日は、電気水道が供給不能となった場合を想定した訓練も予定。
災害に強い体制をとるためには日ごろの訓練と意識を高める事が専門職として重要。
入居者を受け入れている責任が我々には存在している。
災害が実際に来ない時にこそ、多く考え、知恵を絞り、悩まないといけない。
東日本大震災での大川小の津波訴訟の判例は、大きな影響を有していると言える。
留まるのか、避難するのか、この判断は建物の損壊具合や、様々な条件を総合的に判断しなくてはならない。
結果をみて語る事は誰でもできるが、それら状況を勘案して判断する必要性がある現場職員は日頃からの訓練が必要となる。
災害に備え、誰かが答えを出してくれていて、その解答に向かって訓練等準備する事ならば楽ですが、
多くの場合、施設毎の判断にゆだねられているのが現実。
答えは個別のケースによるといった当たり前ともいえるし、曖昧ともいえる解答を各事業所にゆだねているのが現実。
そんな状況で、結果責任だけを問われられる立場だというのはわかり切った事だからこそ
事前に多くの準備や思考をしておかなくてはならないといえるだろう。
ラベル:北海道シェイクアウト訓練