去る9月15日に行われた敬老会
演芸会と題して職員による芸を披露との事ですが、そもそももともと持っていた芸ではなく、
芸を決めて、これから練習して身に着けようとするといった、一夜漬けの芸。
プロ並みにうまくできればよいのですが、中途半端な事をどれだけ一生懸命行い、
失敗を笑いに変えるかがポイント。
@みかんの空中浮遊
意図せず天然なボケ・・・
職員Zさんによるみかんネタ。
みかんに親指突っ込んで浮いてるようにみせるネタ。
そして連続で、みかんを消すというマジックに。
台本では「みかんを消します」と言うところ、
『食べて消します』
と・・・
ネタバレ・・・
2日前の公開練習ではなかなか段取りがうまくいかず相当な落ち込んだ様子でした・・・
皆からも「このネタはまずいんじゃあないか・・・」「いやいやもう日にちがないからやるしかない・・・」等、賛否両論。
Zさん本人自身が相当苦労し悩んでおりました。
仕事でもなかなか落ち込んだ様子をみせないZさん・・・
マジックのネタでこんなにも悩むとは・・・
相当な責任感です。
悩んだ結果、次の日にある決断が!!
そのことはまた後程・・・
A傘回し
傘に普通のボールではなく紙風船をのっけて回そうと練習するが、紙でもうまく回りません。
そんなに簡単なモノではありません。
担当職員が一生懸命練習しているのを観ながら、禁断の提案をすることに
何度も何度も傘からこぼれ落ちちゃいます・・・
ついに「テグス」(釣り糸)登場です・・・
そっと、『これ使って・・・』と提案。
本人の孤独な練習を否定しての、ある意味「麻薬」の使用を促す事に胸は痛みましたが、夜勤中にこれ以上練習しても業務に支障が出ちゃいます・・・
当日はいかに、テグスがないように演じれるかどうか・・・
介護職はあるいみ、「俳優」「女優」にならなくてはいけない時がある・・・
本番はうまく操作し、最後にタネを披露し無事終了。
驚きと笑いが交錯しました。
Bテーブルクロス引き
これは成功するか、グダグダに失敗するかのどちらか。
しかし、失敗は、失敗のオチしかないので成功するための努力しかありません。
職員Qさんは不安の表情で真っ白に・・・
布を替え、食器を替え、配置を変え・・
やってもやっても成功しない・・
試行錯誤の上、ようやく成功しても連続はしない・・・
何が何でも成功するために栄養士さんが、会前日に滑りやすく、引きやすい布を探して購入。
ついに練習では連続で成功することに!
これまで2割から3割程度の成功率が、9割以上に!
成功した職員の鼻の穴が大きく広がるのがわかる・・・
「Qさん、自分の力じゃなくて、布の力だという事を忘れるなよ」とくぎを刺すと、
『わ、わ、わかってますよ』と言いながらも、鼻の穴が広がっていた・・・
本番当日・・・
1度目はご愛敬、2回目で見事成功!!
練習の成果がでました!お見事です!

成功後はやはり鼻の穴が広がっていました。
みかん芸を披露したZさんの話。
話は敬老会前日に遡ります。
Zさんに改めて提案します。
「空手の演武ネタをやってみてはどうか・・・みかんネタだけではちょっと・・・」
するとZさん『あれから考えて、夜に探したんです、空手道着・・・』と。
自分なりにあのネタではだめだと思い、初段である空手の演武披露を決断!


と、見事な突き、回し蹴り!
そして最後の真剣白羽取り!!は、

ちなみに割った板はこれ・・・

Zさんお疲れさまでした。
Zさんの自信がみなぎった笑顔が成功を物語っています。
そして入居者の皆さんの笑顔も印象的でした・