2018年01月15日

教えるという事

揺れる相撲協会も、本初場所では白鵬が張り手やカチ上げを封印し順調に2勝。
横綱らしさや品格などについては協会が教育し、そして親方がしっかり教えているはずですが、ここ最近の唯我独尊的な取り組み内容について指導していないはずがない。
単に横綱に聞く耳を持っていない、勝てばよい相撲を第一義にしているから。
そして特段言葉によるお灸はあってもペナルティーがないから余計、拍車がかかっているような感じ。

本初場所はさすがに対面を取り繕わざるを得ないから頑張ているが、勝負を掛けなければならない場面では、地が出てしまうのかも・・・そうなったらまたもやマスコミのターゲットになってしまいそう。

相撲の世界に暴力はあるのだろうとのイメージが。
印象的なのは、力道山が相撲からプロレスに転向し、弟子の猪木がしごかれたといった逸話。
有名な話として、靴ベラで頭をはたかれた猪木は悔しくて涙したという。
しかし、この逸話を聞いても、「力道山は暴力を行っていた、けしからん」とはならないから不思議な話。

いまだに指導には多少の暴力は必要だという風潮がある。
小学校、中学校、高校でも体罰はダメと言われながら、各種少年団や部活動ではビンタや怒鳴り声が聞かれたりする。
動画を隠し撮りされ、公開され、マスコミが騒ぎ始めたときに一瞬、体罰禁止の機運が盛り上がるだけ。

一流のアスリートたちの意見も様々。「私は体罰によって根性がついた」と述べられることも。

元巨人軍の桑田投手などは、「体罰は必要がない、それ以外の方法を模索しない安直な方法」などと言い切っている。

体罰がありそうな種目というのがあり、サッカーなどは比較的少なそう。ただ、罰則でグラウンドを走らせられるのはあるので、全く体罰が無いとも言えなさそう。

バスケやバレーボールなどは、なんだか多そうなイメージ。
勝手な憶測ですが、レギュラーメンバーの絶対数が少ない競技などはありそう(個人的な印象)。

安直な体罰などを用いらずに教える方法を考えることが指導者や教育者の努めであると思うがなかなか難しい。

介護の現場で新人を教えるのに体罰を用いることは当然ない。
また、入居者の生活を支援する際に、体罰を行う事もあり得ない。
体罰によって、しっかりと学べる、ならいざしらず、効果は全くないと言える。

また、教えることに難しさの一つに、介護のテクニカルな技術的な事を教えるというのはある程度簡単な事。簡単であるがゆえに「〇〇さんの排せつ介助やってきて」と、簡単に指示を出してしまう事も。
そして新人はいっぱいいっぱいになっている事が多い為、あれこれ伝えても頭に張らないという事も。

共同生活の場での介護の場合、同時に沢山の事を行う必要があります。
その際の優先順位を伝える事、教えることは難しかったりします。

職員間で一番のトラブルは、阿吽の呼吸がはかれない者同士が一緒に働く事によるもの。
私がトイレ介助するので、Qさんは別の事を、そしてZさんはフロアーの見守りを・・・
と、思っていてもQさんが別の業務を優先させてしまったりすると、「あれ?なんでだ??」と。
これが何度も続くと、ストレスになり、イライラが募り、利用者に当たってしまったりも。

各々の職員によっての価値観の一致や優先順位が一致していないとうまく仕事が進まずストレスがたまったりします。

新人に教育する場合、この部分を落としてテクニカルな部分だけ教えるだけでは、後々困る事になりかねません。個々の職員によって「センス」が違い、考えつきそうな優先順位が違っているのが当たり前。

テクニカルな事や業務の手順を教えるだけでは、後に繰り広げられるトラブルを防ぎきる事は出来ず、個々の職員のセンスに頼った仕事の仕方は良い時は良いですが、そうではない時は破綻していしまいかねません。
こういった職場は後に虐待を誘発させてしまいかねません。

サッカーの試合で例えるならば、パスやトラップ、シュートといった個々のテクニカルな事を教えれば試合に勝てるというとそうはいきません。
目的である、「点を取る」「ゴールを守る」という目的のためには、点を取るためのパスやトラップ、シュートが必要であり、ゴールを守るためのパスやトラップなどが必要になります。そして点を取るためのチームによるルールが統一されていないと試合中ほんとうにしんどくなります。

もしもチームにジーコやペレ、マラドーナ、中田といった優秀な選手がいたならば、個々のイマジネーションと予測でそこそこ点は取れそうですが、日頃からチームで練習しているクラブチーム相手では勝てないでしょう。ナショナルチームがクラブチームに勝ちにくいのは、当然、個々の選手のテクニカルな部分は優れていても点を取るための連携やゴールを守るための連携が劣っていては勝率が下がるのは当然の結果。

基本技術の他に、点を取るためのフォーメーション、約束事を練習します。

サッカーなどはテクニカルなモノを競う種目ではないから。

介護現場においても何を目的とするかを一致させて現場が機能していかなくてはなりません。
個々人が個々人の考えるケアだけを行う現場は、目的を見失い時間を浪費させてしまうだけ。

「この場合には、こう動く」「こうなったときには、この事と、このことに注意する」
「この場面では、これを優先してこう動く」「でも、こういった場合にはこのこともあり得るためにこの選択肢も考えられる」「これを行う際にはこれだけではなく、この部分も、このようにみておく」などといった戦術、つまり連携のためのテクニカル技術を伝えていく事が、後々のステップには欠かせない。

転倒防止・事故防止のためのフォーメーション、
入浴介助中のフォーメーション、配膳中のフォーメーション、申し送り中のフォーメーションなどなどその戦術にスタッフ個々があてはまった際の動き方をチームとして連動させていく事にチームとして注意を向ける習慣がないと成熟したチームになかなかなりえません。

すべきことの指示の他に、その目的や理由、そして様々なケースによっては別の方法を行う事もあり得るという事も伝えていかなくてはなりません。

新人が困る事の「あるあるネタ」
やはり、指導者であるQさんとZさんがそれぞれに言う事が違う場合にどうしたら良いかを悩みます。
ただ、QさんもZさんも、正しい場合があります。だからなおさらのこと、その指導内容についてそれぞれに根拠を伝える事が大切になります。
新人を板挟みによってつぶしている場合の多くは根拠が乏しそうな教え方、声の大きな人の意見に左右された仕事の段取りが横行している場合に多いと言えます。


体罰の話から虐待、そして新人教育についてと話が広がってしまいましたが、要は、人に物事を伝えるという事は難しいという事ですね。
これで良いと思ってしまった段階で成長は止まってしまいます。日々、勉強です。





posted by 管理者 at 21:38| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする