2017年08月02日

二審判決の結果

7月の27日、札幌市北区で認知症グループホームが全焼し7人が死亡した火災で、業務上過失致死の罪に問われた施設の運営会社の社長に対し、札幌高等裁判所が1審の無罪判決を取り消し、禁固2年、執行猶予4年の有罪判決を言い渡されたニュースが。

検察側としては、火元の居間で寝起きしていた男性入居者(当然認知症)が自分で歩いて衣類をストーブに置いたことが火災の原因として、火災につながる行動を予測できたにもかかわらず安全対策を取らなかった、入居者8人のうち誰かがストーブに可燃物を置いた事によって火災となったと結びたい。

一方の弁護側は、「男性は1人で歩ける状態だったとは考えにくく、火災の原因が特定できない以上、社長の過失を問えない」として無罪を主張、当時の夜勤者がストーブの周りに干した洗濯物から出火した可能性があり、検察側が言うところの居間で寝起きしている男性入居者を含め、出火原因となるような行動をとる入居者はいなかった、と言いたい。

札幌高等裁判所の判決では「出火当時、男性がストーブの前に立っているのを見たという女性職員の証言や過去の介護記録から、男性は1人で歩ける状態だったと推定でき、男性の行動が火災の原因を作ったのは不自然ではない」と裁判長は指摘。「認知症の入居者が火災につながりかねない行動をする可能性を踏まえ、安全なストーブに交換するなど対策を怠った社長の刑事責任は軽くはない」と述べ、1審の無罪判決から逆転の有罪判決に。被告側の弁護士は上告する考えとの事。

出火原因に関わらず夜勤者が仮眠をとらず正常に業務をしていれば早い段階で火災に気づき容易に防ぐことができたと主張している事から、当時の夜勤者の女の子はおむつ交換中だったとの話が仮眠をとっておりそのために火災報知器の音を聞き逃していたというのであろうか。

新聞記事での情報しかわからず、当時の時系列での行動が不明の為、真偽については論じる事は出来ないが、冒頭赤字記載の火元の居間で寝起きしていたという男性についてだが、部屋で寝起きせずストーブ付近で寝起きしているといった現状を放置しておきながら、やけどする恐れのあるストーブを使用すること自体リスク管理が甘かったと言われても仕方がないのではないだろうか。

また、夜勤職員が正常業務をしていなかった事を理由としているが、そもそも正常業務を行うよう職員に対して管理監督する義務事態が責任者にはあるはずであろう。

まあ、誰に過失があるのかどうかを問いたとしても亡くなった方々、そしてご遺族の方々の思いはこの判決をどのように受け止めるであろうか。

1ユニット構造で2階建ての民家改修型のグループホームにおいて、そもそもがリスクが高い設定の中、石油ストーブを使用することで更にリスクを増やしてしまっているのは施設運営並びに認知症高齢者を対象としたサービスを行うといった施策は、専門家とは言えないというのが大方の見方ではないだろうか。
posted by 管理者 at 22:38| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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